夏月 海桜

短い物語の中に、詰まる在原業平の人生は、親王を敬愛していた。その一言に尽きる。敬愛するがゆえに行動を取り、敬愛するがゆえに、守らねばならない家との狭間に苦しみ……。 そんな業平の気持ちが伝わってくる作品。業平は、親王を失う事で家を守ったが、同時に大切な物を喪った事も解っていた。 とても切ない作品で、解りやすい物語。

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