西 東

そんなもの、なのか?
離れた父親に対して、意外な程に淡々とした感想を持っているなと最初は思いましたが、けして冷たさから来る感情ではなくほんのりとした暖かさを最後には感じました。 親も悩んで苦しみながら成長する一人の人間であり、必ずしも完璧ではないと意識されたのでしょうか。 物静かな会話が多くを語らずとも通じる親子ならではのものだと感じます。 最後のページでは子の頼もしさと、互いにスランプから抜け出しそうな予感を覚えて読後に穏やかな気持ちにもなりました。
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