二瀬幸三郎

もしかしたらあり得るかもしれない未来……
二瀬幸三郎です。 拝読いたしました。 それは司法制度の大改革か、それとも崩壊か…… 近未来、新たに設けられた〈追放刑〉によって誕生した新たなるショービジネス〈Escape The Criminal〉…… これは、人権を剥奪された犯罪者を標的とした[狩り]を見世物とするショーのチャンプとして君臨した男、その苦悩の人生と暴走する正義、そして愛する妻への思いを綴った物語…… 作者のお言葉通り、映画〈バトルランナー〉から得た着想を元にしながらも、それとは全く違う視点で描いた展開でした。 また、これは「引退を目論んだチャンピオン加瀬隆成」を主人公としつつ、彼を中心に添えた群像劇とも云えます。 氏の得意とする手法である、章ごとに視点を変えることで、登場人物それぞれの人生や思いに感情移入をすることで、主人公加瀬隆成を(彼自身を含めて)多角的な視点から見ることが出来ました。 そして物語の展開そのものも、破天荒なトラッシュトークから始まり、自身や妻である冴子の過去、ライバル黒坂の苦悩、葛藤……そして後半クライマックスである大会中のハプニングなど、最期まで目を離せないストーリーに惹き付けられました。 その結末も含め、この物語には考えさせられる部分も多く存在しておりますが、それを悩み考えるのもまた、この物語を読まれた方それぞれの楽しみであります…… 素晴らしい物語をありがとうございます♪ せめて、こんな社会が実現しないことを祈りつつ……w
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こんにちは(*^^*) いつもレビューを頂き、ありがとうございます。 犯罪者を追いかけ回すリアリティ番組を娯楽として描いた本作ですが、実際にこんな社会が来ない事を切に願うばかりです。
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