シリーズ第1作!面白いだけじゃない、深い作品です
主人公の転校生、天才だけどちょっと迷惑な・・・いわゆるADHDタイプ。 ピカソ、エジソン、モーツァルト、アインシュタイン、シュリーマン、のだめカンタービレ・・・ でも、ただの勢いでおもしろおかしい「わちゃわちゃした」物語ではありません。 作者さんの優しさ、特に弱い人たちが味わう辛い気持ちをしっかりとわかっているから、からかったり、ふざけたりしても、人を傷つけず元気を与えてくれます。 このことをわかっていない物語や実生活での教育者の多いことか・・・ 小学生に設定されているので、年のわりに大人びている感じや、年相応の甘えん坊なのが読者に受け入れられやすいと思います。これが高校生だとちょっと生々しい。 主人公の天才転校生ではなく少女の一人称で書かれている(ホームズとワトソンの関係)のも、ノーマルな読者が感情移入しやすく成功していると思います。 今シリーズ3作が投稿されていますが、どれも期待を裏切りません。 特に3作めは、全ての教育者に読んでもらいたいと思えるほどです。 作者さんの最高傑作、しかもシリーズで読めて嬉しい。 (こんな物語書ける人、ほかにいません!)

この投稿に対するコメントはありません