有栖川 露陰

和風にして倭風
「彼の人の眠りは、徐かに覚めていった。まっ黒い夜の中に、更に冷え圧するものの澱んでいるなかに、目のあいて来るのを、覚えたのである」 折口信夫『死者の書』より 古代を舞台にした和風ファンタジー。戦闘、政略パートも読みごたえ抜群であります。まるで隙がありません。 こう、大化以後の時代とは違う夜闇の濃さ、神々の息吹を感じられる世界観だなあ、と感じました。和ならぬ倭風をひしひしと感じました。 風土記や、神社の縁起絵巻をひもとくような感覚を味わいながら拝読しております。
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わァァ露陰様、この度は素敵なレビューをありがとうございます🙇⋱♀️! 勿体ないお言葉、ただただありがたいです✨ しかも折口信夫から引用してくるなんて絶妙すぎ👍👍👍さすがです! 以前、死者の書を読んだ時、美しい古語表現の数々に魅せられてとても勉強になり、単語のいくつかをネタ用ノートに書き写して、いつか小説の中でこの語句を使おう思ってたことを思い出しました!(実際、いくつかの単語は使用しました。古語辞典と併用ですが) 露陰様が引用上げてくださらなかったら、折口作品から拾った単語だってことも忘れたままでした☀ 昨今のBL小説にはあまりストレスのかかる展開は求められていないと感じるのですが私は
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