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名前のない物語
篠谷 巧
2021/1/30 0:14
主人公
刺さりました。「切ない」では片付かないと思い振り返ってみると、私にとって肝だったのは、自分では中心にいると思っていた主人公・洵が、終わってみれば結局、いわば蚊帳の外だったという、なんとも言えないこの感じです(彼の健気な恋っぷりも相まり)。最終的にひきこもりを脱して前に進んでいるという点では、きっと何の意味もなかったわけじゃない、けれど、秋夫と瀬尾さんからはもう、どうしたって取り残されている感…… その意味で、「ふたりはどうせ再会する」という言葉が特に胸にきました。 思えば、最後のプレゼントを選ぶくだりに色んなものが象徴されている気がします。なんならズルをしてまで瀬尾さんのプレゼントを引きたいと考えていた洵に対し、瀬尾さんは自然と秋夫のプレゼントを引いているんですよね。 そういう意図はなかったかもしれませんが、洵から見た時の「自分の物語ではなかった」感は、『名前のない物語』という題名の、ある種の卑下というか、置き場のない感じとリンクする気がしました。 毎日更新されているタイミングで連載を追えたので、毎日楽しみに読んでいました。 ありがとうございます! それと、なぜだか水槽が妙に印象に残っています。
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木下たま
2021/1/30 10:00
いつもありがとうございました。更新を追ってくださっているのが心強くてとても幸せでした!そうなのです、私、巻き込まれ型の物語を書くことが多くて、主人公を蚊帳の外にするのが好きのです!で、それを自分のスタイルにしてもいいのかなと、思ったり思わなかったり笑 タイトルとリンク!確かにそうですね。私の潜在意識にその感覚があったから付けたのかもしれません。気づかせてくださってありがとうございます。 水槽、印象に残してくださってありがとうございます。秋夫との別れで再びひとりの部屋に戻ったけれど、以前逃げ込んでいた水槽のある風景が、もう意識の中に入ってない=洵の成熟、と受け取っていただくとありがたいです。
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木下たま
2021/1/30 10:05
すみません、書きそびれました汗 瀬尾さんが秋夫のプレゼントを引き当てたことも、ふたりが「運命の人」だから“当然”選ぶよね、というスタンスでした(;^ω^)
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