エブリスタ
さがす
本棚
通知
メニュー
コメント
正しい不思議の遣い方
鵜木曽 銘
2021/2/21 12:02
わくわくする話です
「不思議」に対処するため奮闘する人たち、そして不思議には不思議をぶつけてしまおう、という発想で不思議の少女と手を組んだ主人公、という事で、どこか少年漫画のようなワクワクする設定、背景になっています。手を組んだ不思議の少女が、その容姿、仕草が可憐でありながらとんでもない殺人鬼であるというギャップには、陳腐な言い方かもしれませんが萌えを感じますね。常に敬語で喋っている主人公の軽妙な語り口と特徴的なキャラクターたちの掛け合いは見ていて楽しいものです。そして餓楼の任務の際の緊迫した状況での任務遂行はドキドキしながら読ませていただきました。餓楼のくだりの際に日記が出てきましたが、あれは特に好きです。一つ災厄が入り込んでしまったせいで町が滅びる――ラヴクラフトの『宇宙からの色』を感じさせるような描写で、ぞくぞくしました。さて、餓楼以降はいわゆる日常パートに入り、世界の様子やギルド、そして人々の様子が描かれていき激しい展開はあまりないのですが、それでも軽妙な語り口とコミカルな展開で読ませるものになっていると思います。
いいね
・
1件
コメント
この投稿に対するコメントはありません
鵜木曽 銘