高橋多探

長年の謎が解けた
私はタイトルに「青」がつく名作を三つあげることができる。たった今四つ目が加わった。 詩編のように透明で、清涼で、純粋な「熱量」をはじめて読んだ。 高校時代。ひたすらチームで楕円球を追いかけたが、その練習中にトラックをまわる彼らを奇異な目で見ていた。 彼らは怖くないのだろうか?と。 絶対的な才能の前で全てを打ち砕かれる恐怖。 誰のせいにもできない恐怖。 そして孤独。 そうじゃなかった彼らは全国にいる仲間と戦ってたんだ。 決して孤独ではなかった。 自分が残した「記録」が「記憶」になるんだ。 そしてそこに優劣は無い。 自分たちとなにも変わらなかった。 たとえ結果が変わらなくても僕たちはこの人生をひたすら走る。 創作意欲を掻き立てられた素晴らしい青春小説です。
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高橋さん、とてもあたたかいご感想ありがとうございます! 「青」の名作に加えて頂き光栄です。 高橋さんの仰る通り、本作は陸上を扱っていますが、その本質は人生を駆けるすべての人に当てはまると思っています。 それが伝わったことが作者としてとても嬉しいです。 いつも私の作品にお時間と心を割いて下さり本当にありがとうございます!
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