ミステリー(不思議・あるいは神秘)は存在するのか
自分は基本的に、ホラーやミステリーのような怖そうなジャンルの小説は読まないのですが、本作品は最後まで読了できました。 それは、この小説には最後まで読ませるほど引きつけるものがあったからに他なりません。 ミステリーというカテゴリではあるものの、作中はコミカルな描写が多く、楽しんで読める部分も多くありました。 女装した男が参加するようなミスコンを開催したり、大食い大会を企画したり、主要な人物が突然食べすぎで逝ってしまう(?)など。 主人公格のナイト君は彼自身の性的嗜好、と言っていいのか分かりませんが、とにかくそのせいで登場人物の女性から、変態だ何だと罵られ、散々な扱いを受けるのは、面白いを通り越してある意味不憫でもありました(笑)。 本作の「死人が生き返る」というテーマにおいて、現実的にそんな事が可能なのか? と考えながら読み続けてきました。 死蝋という技術は古代から存在しますし、ロザリア・ロンバルドという少女のように、ほぼ完全な状態で遺体を保存する手段はもちろんあります。 でも、生き返らせるのはどうやるんだろう。実現できたらそれはファンタジーではないのか? という疑問に対して、クライマックスで謎が明かされていくのですが、若干表現をぼかしたグロテスクさが描写されていますので、読み進める際は心の準備をしておいてください(笑)。 自分は陰鬱とした後味の悪い読後感を好まないので、ハッピーエンドというわけではないかも知れませんが、それでも救いが残された終わり方に安心しました。
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松剣楼(マッケンロー)さま 拙作を最後まで読んでくださってありがとうございます。 鋭いページコメント、さらにこんなにワクワクするようなレビューまで頂戴して感謝の思いでいっぱいです。 主人公の変態すぎるナイト君も、松剣楼(マッケンロー)さまに不憫と言っていただいて浮かばれると思います。 ロザリア・ロンバルドは神秘ですね。 松剣楼(マッケンロー)さまのところのミオちゃんもかくやという可愛らしさと美しさに、拙作のナイト君も「♡」となること請け合いです。 本当に本当にありがとうございました。 素敵なレビューを頂いて、嬉しくて仕方がありません!
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