春−Syun−

レビュー企画立案者の春です。 以下、『その傘をはずして』の個人的に気になった点を二つ述べさせて頂きます。 ①箇条書き形式の文  作中の文の大半が「~た。」で終わる印象を持ちました。  これを多用してしまうと   例)今朝、「晩御飯はカツ丼」と母に言われた。     ワクワクしながら家へ帰った。     しかしその晩、     テーブルに並んでいたのはカツ丼ではなくうどんだった。     僕は落胆した。  と、箇条書きの様な『文と文の塊』に見えてしまいます。  なので、  ・「~た」だけではなく、「~する」などを混ぜる。  ・接続詞や「それ」「これ」等を使い、文と文の繋がりを見せる。(逆接はあんまり効果なし)  ・(賛否両論ありますが)名詞で終わらす。   例)今朝、    「晩御飯はカツ丼」と母に言われたのを“思い出す”。    “だから”僕はワクワクして家に帰った。    しかしその晩、    テーブルに並んでいたのはカツ丼ではなくうどん。    “それを見た瞬間”僕は落胆した。  ※例が悪くてごめんなさい  ※最後の『名詞で終わらす』事については賛否両論あるっぽいので注意して下さい。 ②詳しく書きすぎている  特に気になったのは  『茄子のはさみ揚げの作り方』  『JAの作業内容』  『味噌の作り方』です。  勿論、食べるシーンや、井坂の行動、お祖母ちゃんとの会話は、大事なシーンだと思います。  ただ、レシピや関係ない作業の説明、味噌を捏ねるまでの工程は、そこまで細かくなくても大丈夫かと。  特に、この三つは長編作品の“第一章”です。  長編の序盤は、読者さんがこのまま読んでくれるかどうか大事な場面なので、極力冗長にならない様、意識した方が良いかもしれません。    この物語で「何を伝えたいか」「どのシーンを一番盛り上げたいか」を主軸に考え、何を詳しく書くかをプロット時点で決めておくと楽になるそうです。 以上、色々偉そうな事を言ってしまい申し訳ございません。 レビューにも書かせて頂きましたが、本当に素晴らしい作品でした。 これは、小説勉強中のド素人が気になった点なので、検討違いな事を言っていた場合は無視して下さい。 今回はレビュー企画ご参加、ありがとうございました! とても勉強になりました!

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