みぐ

これはビジネス指南書なの・・?
 この厳しい社会情勢において、グローバル企業を経営するのには多くの困難が伴います。特に日本のお家芸だったモノ造りの企業では、これまで技術力や現場の改善の力でグローバル競争力を維持して来ました。しかし、現代では米国企業の復活、中国や新興国の追い上げにより日本企業の競争力の維持が大変難しい状況です。  この様な環境でグローバル企業に求められることは何でしょうか? この作品はそんな複雑なビジネスを勝ち抜いていく様々なエッセンスを、ケイトという若い女性の言葉を借りて語られていきます。この作品はある意味ビジネスパーソンに対する指南書と言えるのかもしれません。  外資系の空気圧縮機メーカー『オーエンス・エア・テクノロジー・ジャパン』、業績の低迷が続いているこの会社に本社から『ジ・アックス(斧)』と呼ばれる会長の孫娘ケイトが送り込まれてきます。一見、"おバ カ"キャラ的に見える彼女のその言動は、社員の心を開かせ情報を見える化しながら、効率的に結果を出す為の彼女の策略でした。そしてケイトの狙い通り会社がどんどん変わっていきます。その結果は・・。  まずは、この作品の主人公ケイトのキャラクターは絶品です。このケイトの語るビジネスのTipsは勿論、作者の知識に裏付けされたものですが、一見ドジな感じを醸し出しながら、頭脳明晰な女性を鮮やかに描き切っていらっしゃいます。また他のオーエンスジャパンの面々も個性的で人間臭く、会社の人員構成の多様性をしっかりと描いていると思います。  中々、小説の中で、この様なビジネス関連のストーリーを織り込むのは簡単ではありませんが、作者の潜水艦7号さんはその筆力とビジネス知識を駆使して、こんなにも素敵な作品を描き上げています。  さあ、皆さんもケイトに振り回されながら、素敵なビジネス指南書を読んでみましょう。あっという間に進んだページと共に、読者の頭の中に沢山のビジネス知識が詰め込まれてくると思います!  今回も、素晴らしい作品! ありがとうございます。  次回作も、お待ちしております。 みぐ🐧
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みぐ様 まいどありです。(><;) まいど、丁寧なレビューを頂き、ありがとうございますm(_ _)m このようなテーマで小説を書く場合、どうしても説教臭くなってしまうのをどう薄めるか……色々考えた末に出したのが「ケイト・オーエンス」でした。 彼女が傍若無人に振る舞ってくれることで、色々と助けになったと思います。 ビジネスの世界に正解はなく、「これをすれば」という特効薬もありません。ですが手の内にあるカードが多ければ多いほど状況に合わせたカードをきれるようになれるでしょう。そんな一助になればとても幸せだと思います。 こうして嬉しいレビューを頂き、とても力になります。いずれ何処かで
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