祥田タキ

BLの域を超えた和風ファンタジー、でも、甘いBLです
前半部分は、少し前に読んだので、改めてもう一度、通して読ませて頂きました。 すてき……。 いやいやいや、ちゃんと感想を。 まず、言葉の選択が、素晴らしいです。後書きで、やまと言葉を使って、と書かれていましたが、独特の世界観が、きれいに立ち上がってきました。私の知らない言葉がいっぱいあって、操さんの語彙の豊かさに、ファンタジー世界を構築するには、やはり言葉が土台となるんだなあ、と痛感しました。 私は、神武衣が一番好きです。誰が何と言おうと! 最初、人々の恐怖の対象(兄上方はそうでもなかったけど)だった彼が、隠されていた秘密を語る件では、感動しました。そうだったの……。もっと暴れてもいいんじゃない、神武居……。微子(これで「そよこ」というのも、ニクい読みです)さんとの関わりといい、全くもって、油断がならない伏線です。一度では、味わいきれませんでした。 神久良と隼勢については、最初はちょっとだけやきもきしましたが、途中から、安定のBLで、操さんの力量を感じます。 2人の兄や、その奥方たちも存在感があり、お話を牽引しているのが感じられます。特に、戦いに向かう前の火向と惟津那のシーンでは、いやん、死亡フラグかしら、と、はらはらしたものですが、腕一本で済んでよかった……いや、よくないですけど。 個人的には、一生懸命な千嶋君も好きです。彼が無事で、本当に良かった。また、名前しか出てこない叔父の真競は、相当、したたかな人物ではないかと思われます。 惟津那や微子など、女性が重要なポイントを占めるのも、私は、好きです。いい女がいるのに、BがLしちゃうあたりに、真実の愛を納得できるのです。でも、軍隊のBLも好み……操さんのおかげで……。 感想が遅くなって、申し訳ありませんでした。 じっくりと味わわせて頂きました。BLの域を超えた、和風ファンタジーだと思います。 嫌なことがあった時も、この作品に、随分、癒されました。別の世界へ心を遊ばせる時間は(世界観がしっかりしていないとダメです)、至福のひと時でした。 ありがとうございました!!
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タキさん、このたびは素晴らしいレビューをありがとうございます✨まさかタキさんからレビューを頂けるとはm(__)m(@_@;)なんていうか、恐縮です(;´Д`)人 はずかしながら冒頭部分と後半部では何年もの開きがあり、冒頭部分でなるべく気をつけていた「古代らしい文体」については後半もう維持できなくなってしまいました。ちょっとずつ書いていたため後半やたら説明くさかったり、とにかく完結させることを重視したため現代口調もだいぶ出てしまいました。改稿する際には少し直そうかと思います(いつだそれは)。 神武衣はそうですね、前半まったく出て来ないので、後半、雰囲気が変わってくるのを恐れつつおそるおそ
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完結からずいぶん経っての感想で、すみません。 文体の差とか、殆ど気がつきませんでした。後半に入ってからは、一気読みだったので。 神武威はチートキャラ……笑ってしまいました。初めに感じた、おどろおどろしさが嘘のよう。チビキャラにしたら、可愛いかもしれませんね! そうそう、一族の物語! それも言おうとして、忘れてしまいました。テーマのブレとかは全くなく、神久良と隼勢の実在感が増したというか……。恋愛だけを切り取ったお話が多い中、貴重だと思いました。 千嶋君と八尋君の番外編、楽しみにしています! 私の方こそ、楽しませて頂きました。読書(?)の時間が生活に組み込まれ、どれだけ力になってく
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