依田文子

タイトル名の素晴らしさ
印象的なタイトル名にもなっている彼女の存在。「サヨコ」と出会ったのは深夜の学校のプールサイド。ある夏の満月の夜。どこか幻想的な物語の始まりと非現実的なサヨコとの会話のやり取りが、鮮明に彼女の存在感を浮き彫りにして、そのキャラクター性に心惹かれます。 冒頭の不思議な存在感から、どんどん年頃の少女の顔を見せるサヨコ。そんな中、映画を観に行った時に突然告げられるサヨコからの別れ。月の描写で時間の経過を表現している所が切なく、作品の雰囲気にとてもマッチしていて素敵です。回想シーンと現実が入り交じって進んでいく展開が、サヨコと過ごしたひと夏の思い出を儚い夢だったように感じられて切なくなります。年月が流れ、お互い大人になって再会して、だけど微妙な距離感を保ったまま近付けない二人。恋人に対する罪悪感と葛藤。噛み合わない歯車。ただ楽しかっただけの青春時代には戻れないけれど、遠回りしながらも再び満月の夜に出会い気持ちを確かめ合った二人。切ない雰囲気が続いていたのでどうなるのだろうとドキドキしながら読み進めていましたが、温かいエンディングにホッとしました。 読み終わった後、タイトル名がよりしっくりと胸に刺さって、特別なものに感じられました。素敵なお話をありがとうございます。
2件・2件
とても素敵な感想をありがとうございます💓とっても嬉しいです、しか出てこない自分の語彙力が情けないのですが、本当に嬉しいです。 わたしの中で、タイトルはサヨコしかありえなかったので、そう言っていただけて感無量です。
1件1件
私の感想なんかで喜んで頂けたなら充分です!( ˶˙˙˶)心に残る作品の一つになりました!こちらこそ素敵なお話をありがとうございます!^^✨
1件

/1ページ

1件