安積みかん

諦めと受容
のんびりと海を眺めている「俺」は、「さかなくわえねこ」に出会います。「さかなくわえねこ」は、名前のとおり、魚を咥える仕事をする猫型ロボットです。 会話が成り立たない「ねこ」にイライラする「俺」でしたが、諦めの気持ちと共に、その存在を受け入れるようになります。最後の場面の「そっか。そうだよな。好きなだけ魚咥えてこい」という「俺」のセリフに、心を掴まれました。 「俺」が「ねこ」を受け入れるようになった心境の変化について、詳しく描かれてはいませんが、“広い海”と“仕事の幅が狭すぎる「ねこ」”の対比によるものと私は感じました。 「ねこ」にイライラしてしまう「俺」は、日頃からストレスが溜まっているのだと思います。 「俺」よりもできることが少なくて、融通もきかなくて、でも仕事には忠実な「ねこ」が自分のペースを守って生きているのを見て、諦めの感情が湧きます。諦めれば、受け入れるのも容易です。広大な海は、諦めも、イライラも、全て飲み込んでくれます。 「俺」は「ねこ」を受け入れることで、自分自身も受け入れられるようになったのかな、だから「好きなだけ魚を咥えてこい」という優しい言葉が出たのかな、と深読みしてしまいました。 自分の悩みがちっぽけに見える、素敵なお話でした。ありがとうございました。
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感想ありがとうございます。 深読みしてくださってうれしいです。 そこまで考えていませんでしたが、そういうことにしておきます(笑)。 俺は、最初に家に連れて帰っているぐらいなのでそこそこ優しい人物だと思うのです。 段々うるさいねこにも慣れてきて、許容できたんじゃないかなと思います。 今後もいらつくこともあると思いますが、仲良くやっていくのではないかと思います。 水が苦手な設定や待機する家について無視して書いてしまいましたが、楽しんでいただけて良かったです。 こちらこそ素敵な企画ありがとうございました!
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家に連れて帰るのも、ねこを無視せずにちゃんと会話するのも、「俺」の優しさゆえのことですね。ますます素敵な主人公だなと感じました。 設定については、私の「ねこ」とは別の世界線の話なので気になりませんでした。楽しかったです♪
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