ジャッキ-

「信五、こんなとこで寝たら風邪ひくで?」 遅くなってもうたと急いで帰宅したら、リビングのラグの上で信五は寝とった。 ちーと遊んでるうちに寝てもうたか、ちーもそばでおとなしく寝とった。 かわええなあ。 世界で一番かわええ寝顔や。 でもなんとなくいつもより顔色が悪い。 そっと抱き上げるてベッドに運んだら、なんやまた痩せたみたいや。 頑張っとるんやろうな。 あんま無理せんと、もっと俺に頼って、甘えてほしいわ。 いつもそう思とるよ。信五。 信五が辛くないように、支えたいって。 なんでも頑張りすぎてまうおまえやから、俺は好きになったんやけど。 おまえがパンクする前に、ちゃんと見といてやな。 おまえが俺のこといつも支えてくれるように、 俺もおまえのこと甘やかして、支えてやりたい。 「好きやで。信五。 もっと頼ってな?」 夢の中の信五に聞こえるように耳元で囁いたら。 「きみ…。」 夢の中でも俺の名前を読んでくれる信五を、守りたいなって思った。

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