昭島瑛子

もったいなくてなかなか読了できなかった作品
6人のキャラクターがしっかりとしていてとても読みやすい作品であるにもかかわらず、私はこの作品をなかなか読了できませんでした。 理由は、この6人と離れたくなかったのだと思います。 「あと20ページしかない!」「あと3ページ読んだら終わっちゃう!」と、こんなに物語世界から出たくなかった作品はありません。 「アカペラで全国制覇を目指す」 それだけの物語なら優勝した時点で最高潮を迎えて終わってもおかしくないのですが、物語は6人の卒業まで続きます。 それは紛れもなく、この物語が「Vintageという名の『居場所』の物語」だからだと思います。 6人の心地よい居場所は読者である私まで抜け出したくなくなってしまいました。 かけがえないけれどいつか必ず終わりがくる、青春そのもののような作品でした。
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昭島瑛子様、この度は読了いただいただけでなくこんなに素敵なレビューまで贈っていただき、本当にありがとうございます。 私も読んでいてその世界が終わってしまうことが寂しくて仕方ないと感じる作品に出会うことがあります。このお話が、私が尊敬する昭島さんにとってそういった場所に少しは届いたのかなと思うと、嬉しくてなりません。いただいたレビューを初めて読んだ時、泣きそうになりました(そしてその後何度も読んではにやついています)。 全国大会で終わらせるか卒業まで書くかはとても悩みましたし、書き終えた後もこれで良かったのだろうかと考えることもあったのですが、「Vintageという名の『居場所』の物語」とい
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終わらせ方は三上さんが悩んだ部分だったのですね! 全国大会で華々しく終わるより、卒業で終わるのが物語の雰囲気にも合っていたと思いました。 長編書くのは大変ですよね。改めまして、お疲れ様でした。
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