みぐ

大嘘(フェイク)もモノクロム
短編小説の中で現代と違った世界観を描き切り、そしてその中でストーリーを成立(ワーク)させる事は大変難しい事です。 この作者、潜水艦7号さんは、様々な世界観を創造し、その世界で個性的なキャラクターを操り、素晴らしい作品を描き切る卓越した能力をお持ちだと思います。 この作品はマインドゲームの一種と思われる『モノクロム』というボードゲームでの戦いが中心になって進んでいきます。この世界では『モノクロム』の勝者は輝かしい栄冠を得る事が出来るのです。そしてその頂点に立ったものは、『名人位』を獲得し、帝の指南役に昇り詰めることが出来ます。 その『名人位』を『貴族の出』で『ロクに戦っていない』若輩のジョーワが獲得してしまいますが、その結果を『出来レース』『偽りで得た勝利』と感じたインセキは弟子のインテツを使って、ジョーワの紛い物の実力を世に晒そうと画策します。その結果は・・? 『モノクロム』の対戦の中で明らかになるジョーワーの真の実力。そして彼の一つの戦略で有った大嘘(フェイク)により、物語は読者が思いもしないラストを迎えます。この息もつかさぬ展開、そして誰もが唸ってしまう、大嘘(フェイク)の真実は、この物語を輝かせる、素敵な要素となっています。 またもや素晴らしい作品に触れる事が出来て、とても幸せでした。 次回作も楽しみにしています。 みぐ🐧 世界は戦がなくなって平和が続いており、マインドゲームの一種と思われる『モノクロム』というボードゲームの勝者が武家においての輝かしい経歴となる読者の心を釘付けにし、衝撃のラストを演出
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みぐ様 まいどありです(><;) 今回もまた、早速のレビューをありがとうございます(^-^)/ まいどながらこうしてご評価を頂けるのが、とても楽しみです。 単に「怒りを生む嘘」ではなく「嘘の必要性に納得する」というシチュエーション……今回は囲碁(もどき)がテーマなので、文体も少し時代劇風?にしてみました。新たな取組のひとつですが、お楽しみを頂けたのであればとても嬉しい事です。 またそうして楽しんで頂ける作品を作っていこうという大きな力となります。本当にありがとうございましたm(_ _)m
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