潜水艦7号

必要な「うそ」
「うそをつく」のは、何も人間だけではありません。 犬を飼った事がある人なら、悪戯をしたあとに「僕、知りません」みたいな顔をしている姿を見た経験があるでしょう。 または、YOUTUBEの動画にもありますが、水族館のシャチが鳥の前に「あげるよ」とばかりに魚を放り投げ、やって来た鳥を「ガブリ!」……という大嘘をついたケースもあります。 昆虫や魚でも「擬態」という「うそ」をつきますしね。 つまり「うそ」とは、人間のみならず動物の世界では生き残っていく上での重要な要素といえるでしょう。 では、その「うそ」を100%見抜かれるとしたらどうでしょうか? それは上記の逆を行き、見抜かれた側の立場や生存そのものを危うくする事に繋がりかねません。そんな方法が、しかも相手の同意なく判定できるとすればそれはもう『兵器』と言って過言ではないかと。 それくらい、我々の生活は「うそ」に頼っているのです。 もしもその「うそ」で成り立つ世界を突き崩す存在が現れたとしたら。我々は時として非情なまでの事実と向き合い続ける苦闘を強いられることでしょう。 ラストで、『嘘つきモモ』が『小さな嘘』をつきます。それは『分からなかったから』だと私には感じられました。『出来る保証がない』から『出来ない』という。 「必要なうそ」とは何なのか、私達にひとつ考えるきっかけを与えてくれる素晴らしい作品でありました。
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潜水艦7号さん! またもや素晴らしいレビューを頂き、ありがとうございます。 嘘をどう使うか悩みましたが、こんな解釈もあるかなと思って創作してみました。 お楽しみいただけたとしたらとても嬉しいです。 これからも宜しくお願いします。 みぐ🐧
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