村崎

桜が散るのを待つ意味
以前拝読しました花言葉の作品もそうですが、にねさんの作品に花が登場するのが好きです。とても自然に作品全体を彩っているように感じます。 恋人を失った「あの人」、「あの人」と桜が咲く季節にだけ会う「僕」、二人の距離感は年齢差も手伝って近いようで遠く、でも遠いようで近い。咲いたらすぐ散ってしまう桜みたいなあっけなさもはらみつつ、綺麗な関係性です。 (これはすごく個人的な趣味ですが、二十、三十くらい年上のひとと、若い男性の恋愛が性癖すぎるので、もはやこの時点ですきでした……笑) 三日後のデエトでは、すでに桜が散っている。なぜあの人が、桜が散ってしまう日を指定したのか、最後まで読んだとき、意味がはらりとつながるでしょう。 三日後に散るのを待っている、 わたしは、あの人が「待っている」のなら、とてもいいなあと思いました!
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村崎さん 改めて、お読みくださりありがとうございます。花とか星とか月とか、そういう自然のものが好きで、よく書いてしまうのですがいつもその塩梅に苦労します。エッセンスとしてちょうどよく利いているのであれば幸いです。 だって三日後にはもう、桜は散ってしまっているだろうから。思い浮かんだこの一文をもとに、妄想を膨らませて書きました。今年見た桜の美しさを表現してみたくて、題材にしぜんと桜を選んだのだと思います。書き終えてみて、やっぱり桜でなければこの作品は成り立たなかったと思います。 本文中のどこにもあらわれない「あの人」の胸のうちが、滲むような解釈を示してくださった村崎さんに心からの感謝を。 ありが
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