みぐ

深海の暗闇の中で見えたのは希望か?それとも?
地球の表面の70パーセントを占める海。その海は平均深度4750mもの深さあるそうです。地球でも最も深いマリアナ海溝は11000mもの深さで、その強烈な水圧も伴って、人類にとって、その深部の探索は、宇宙探査に匹敵する困難を要すると言われています そんな中、各国は独自の深海探査船を開発し、まだ未知の発見が多く残っている深海探査を積極的に行なっています。この物語はそんな日本の深海探査船『かいこう12000』トラブルから始まります。 深度8500mの日本記録を達成した探査船に潜航制御装置のトラブルが発生し浮上出来なくなってしまいます。プロジェクトの全員が『かいこう12000』を助ける為、最大の努力を行います。そして旧型の『かいこう6500』を使った救助が成功したと思った瞬間、再びトラブルが発生します。 そのトラブルの原因は想像を絶するものでした。このオチは余りにも衝撃で、この物語のキーとなりますので、是非とも皆さん、自分でお読み頂いて、この衝撃的なラストを味わって見て下さい。 とにかくこの物語でも作者の潜水艦7号さん素晴らしいストーリー運びと知識が光ります。この物語のストーリーの柱は決して探査船の救出ではありません。もっと複雑な人間関係を鮮烈に描いているのです。そのことは中盤まで読者は気づくことはありません。(伏線はいくつかあるのですが……) そして深海探査船に対する作者の知識も半端ありません。光ファイバーを使った通信、浮上のメカニズム、旧型探査船が設計深度の1.5倍を許容できること。その全てがこの物語を描く為に必要なエッセンスとなり、リアルな描写と相まって、最後のどんでん返しを戦慄なものとしてくれています。 素晴らしい作品、そして多くの人に読んで頂いて、ラストの衝撃を味わって欲しいと思える作品でした。 素敵な作品をありがとうございます。 次回作も本当に楽しみにしています。 みぐ🐧
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みぐ様 まいどありです!(><;) いつもながら素晴らしいレビューをありがとうございます(^-^)/ 何しろ私は『潜水艦』と言うくらいで、暗闇テーマと聞いて真っ先に深海探査挺の話にしようと思っていました。 当初は単なる救出劇にする予定でしたが、それでもはもの足らないだろうと欲が出て、こういう形に収まりました。 ラストに至る過程をお楽しみ頂けて、とても嬉しいです。 これを執筆のエネルギーにして、また楽しんで頂ける作品を作って行きたいと思います。 本当にありがとうございましたm(_ _)m
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