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たとえ貴方が持ち得ないとしても
仁科佐和子
2021/5/2 23:33
とんでもない設定を力業で認めさせる書き方がすごい。
冒頭からビックリさせられる設定の数々なのに、それがまかり通る世界観。 くどくどと説明するのではなく、あくまでも飄々と運命を受け入れる先輩の、軽いタッチの語り口で真実が明らかになっていくことにより、読み手は自然にその真実を受け入れざるを得なくなる。 しかし、素直に受け入れるには残酷であまりに辛い。 その辛さを行動で示す主人公に共感が止まなくなる。 切ない中に一縷の救いも見えるラストに泣かされた。
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仁科佐和子