杵島玄明

現代における社会問題が凝縮された作品でした!
身も心も子供から大人に変わって行く思春期の彼らに、大人の身勝手な欲望は鋭い刃物のように突き刺さる。 信頼も、嫌悪も紙一重である世界観がありありと描かれており、読んでいてドキドキしました。 本作では、友人らが主人公を助け最後は力になりましたが、数ミリボタンを掛け違えればそのまま彼女は孤立する運命をたどる場合もあり、世の中にはそんなことが多くある。学校というあまりに小さな社会のなかで、加害者は決して生徒だけではない。そんな生々しさが人間の弱さを如実にえがいており、じわじわと怖さを読者に印象付ける。 素晴らしい作品でした!
1件・1件
杵島さん、ステキなレビューをありがとうございます(^ ^) 学校の先生に不適切なことをされても、児童生徒はなかなか抵抗できないものだと思います。同じような目にあって我慢している子が、声を上げるきっかけになれれば嬉しいと思って書きました。たくさんの人に届けられたら有難いです。
1件

/1ページ

1件