SFの中のSF
 和倉眞吹さま  この度はイベントにご参加くださりありがとうございました。ラストまで拝読しましたので、レビューさせて頂きます。  まずは良いと感じた点です。 1.設定がよく考えられている:SFなんだから当たり前だろう!と言われてしまうかもしれませんが、世界設定や組織名、秘密兵器、そして人の名前、キャラの設定がきちんと考えられていて好感が持てました。行き当たりばったりということはなく、作者さまの中でしっかり形が出来上がっていることがよく伝わってきました。 2.会話のテンポ:会話のテンポが非常に良いです。SFということからも男性向きな会話の内容で勿論好みはありますが、キャラ立ちばっちりなので誰が話しているかわからなくなるようなことは決して無く、難しい設定の内容と洒落たしゃべり口で、読者に読ませようとしていることが伝わります。勿論そのキャラの性格も滲み出ていて、キャラへの愛も感じられました。 3.キャラの動きがわかりやすい:まだまだ文章自体は拙い印象を受けますが、キャラの動き(仕草やアクション)が明確に示されていてわかりやすかったです。  では次に改善されるとよりよくなるであろう点についてです。 1.情景描写が少ない:後半にいくにつれて増えてくるのですが、序盤は情景についての描写が少ないです。部屋の様子だったり、街の様子だったり、そういうものをもう少し取り入れた方が、読み手にはわかりやすいかと思います。例えば診療所なら「せいぜい4、5人が入るくらいの白い箱のような狭い部屋。天井が低く圧迫感がある」とか(適当です)、それくらいで構いません。 2.言葉の選択がおかしい:談話室で、テーブルにコップが「鎮座」している、という表現がありました。是非、「鎮座」の意味を辞書で調べてみて下さい。コップに使用するのは適切ではありませんので、修正をオススメします。他にも、ここでは適切ではないだろうという語彙を使用している個所がありますので、全体的に見直した方が、読者に違和感を与えずにすみます。 (続きます。)
1件・2件
(続きです) 3.設定を凝り過ぎてしまったが故の弊害、矛盾点がある: ティアナのゴッド・アイの能力について、違和感を覚えました。まずは、ゴッド・アイと言っておきながら、眼に関する能力ではないこと。そして、彼女の能力でなら、中盤以降十分に戦えるのに戦わないのは何故なのか、ということです。  順に説明します。まず「眼に関する能力ではない」ここに読者は違和感を覚えます。ゴッド・アイと言っているので、普通、読者は眼に関する能力であろうと想像します。例えば「ステルス能力」つまり透視だったり、「遠距離まで見える」といった具合にです。それが、何故か「物体移動」しかも引き金は「目で見たから」でも何でもなくて
1件
夕凪ゆな様 お世話になっております。 この度は、こちらこそイベントに参加させて下さり、ありがとうございました。 そして、丁寧なレビューも頂き、ありがとうございます。 良い点、改善点、共に大変参考になりました。 情景描写は正直苦手で、文章書きに転向してからかれこれ十年は経つのですが、未だに苦慮しております。 文章は完全独学ですので、拙い点はもうこれから伸びていくよう努力する所存ですとしか申し上げられないのですが……。 特に矛盾点に於けるあれこれは、本当に参考になりました。 見直しはしているのですが、自作品というのはどうしても自分から見た視点だけで凝り固まってしまうのは否めません。 ティア
1件

/1ページ

2件