ノネム

守るために、取り戻すために、そして向き合うために。
シングルマザーと娘の父親との恋の攻防戦とも言えるこのお話を読んでいて 自分が読み取るレベルが低いのか 明臣という人物に物足りなさを 感じていましたが 番外編でほしかった情報と心理描写が書かれてて 早希と明臣と両者の思いと状況が解ったことによって 物語に深みが増して更に素敵な作品になったと思います。 早希は心を愛し合える人じゃなきゃ結婚して一緒にいても幸せを感じないから 社長である明臣との結婚は考えないし望まない。 明臣は恋を知らないからヘタレで結婚を割り切って考えていたから 早希には仕事のパートナーとしてしか望まない。 二人共もっと素直に愛を最優先させていたなら きっとここまでこじれることは無かっただろうし 愛の力でビジネスの如く問題を解決して結婚してたんでしょうね。 脇役キャラのアシストによって二人が再会を果たし 愛の攻防戦を繰り広げる中で 結婚して家族として幸せに生きるという事と 結婚して家族(夫婦)が愛し合って生きるという事は違うんだと感じました。 他人との出来事を通して気づかされ 気付いたときには手遅れで 失ってから後悔した男性と 自分の思いを封じ込め 母として娘への愛を優先させて 諦めるために無理をすると弱った心の歪みから本音が飛び出す女性の 再会がすったもんだしてようやく引き寄せた 心から愛し合う幸せのための結婚。 結婚とは本来そういうものでしょ!って私も心の中で叫んでいました。 ステキな恋の物語をありがとうございました。
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こちらこそ素敵な感想ありがとうございます!

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