吉田安寿

辛い時こそ真価が問われる✨
これまでの「普通」が通用しなくなったコロナ禍において、本来なら経験することのない不便や苦労を甘受しなければいけない状況にある私たち。主人公の真美さんの毎日はとても身近かつリアルに感じられて、さすが美愛さん! と唸る切り口です。 ネットでは本当にいろんな価値観の人と出会います。良くも悪くも(苦笑) 私も過去に真美さんと似たような経験がありましたので、トラブルに見舞われた際のショックや戸惑う心情にとても共感しました。 美愛さんはあとがきで「戦ったほうが良かったかもしれない」と書いていらっしゃいましたが、戦わないという真美さんらしい選択は、私的には正解じゃないかな、と思いました。ネット上の距離感って難しいですけれどもね。 真美さんは、つらい経験をしたり、当初の夢をあきらめなければならなかったけれども、それを経て一回りも二回りも大きくなりました。それは誹謗中傷を経験して傷つきながらも真摯に向き合い、自分の力で乗り越えなければ得られない境地だったのでしょう。辛い時にこそ真価が問われるんだな、と思いました。 また、真美さんを傷つける人もいますが、親身になって力になってくれる人の存在にも心救われました。ひどい人はいるけど、本当に優しい人もたくさんいてくれる。現実では誹謗中傷による痛ましい出来事も多いですが、人間の善良さを信じたいと、改めて思わせてくれる作品でした。 美愛さん、お疲れさま!
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安寿ちゃん 素敵なレビューありがとう。 誹謗中傷を受けている人が読んだら苦しめてしまうかもしれないとか、誹謗中傷を受けた人はもっと苦しんでいるはずなのに、私の書き方は軽いんじゃないかとか、悩みながら書いた作品だったので、安寿ちゃんの言葉が本当に嬉しいです(><)
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