父と娘の覚悟と愛
 架空の特殊な世界観で、終末とも言える人類の生き残りの中のひと組の父娘の覚悟と愛のエピソードを力強く描いた、短編小説です。  作り上げられた設定と、組み上げられている構成がしっかりしていて、その中で躍動する人物のエピソードは、愛情も悲哀も備わっているので、興味をごっそり持っていかれました。  未来感あるアイテムや事象、ワードに至るまで不思議な現実感があり、主人公のフミコや父親の活躍はスリルもテンポもあり、良かったです。  「終わり」ではないエンディングも世界観を広げていて、その未来をもドキドキと妄想を膨らませてくれました。良作です。  とても面白かったです。
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