水原 麻以

頭の中の節足動物
深海クラゲを彷彿させる謎の軟体動物が脳の中で蠢いてる。節足が背筋にざわざわと降りていく。考えがまとまらず不安の触手が八方へのびていく。 論理でなく情緒の総体が人間を形作っている。そう、人体は七割が水分。海のようにつかみどころがなく果てしない。情報とは無味乾燥な記録の羅列にすぎない筈。なのに集まるとどうして情緒や苦悩が生まれるのだろう。想いにふけると感情の水圧もまた増すというのか?
1件

この投稿に対するコメントはありません