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箒頭のジェニー
村木志乃介
2021/5/31 18:32
温かいものを感じました
母のことを大切にする息子の姿に読後感がとても温かったです。 それにしてもお母さんの趣味がヘビメタとは。まず始まりに度肝を抜かれました。ごく普通の会社員の女性であり、息子に優しい母。その裏の姿がヘビメタのボーカル。仕事と育児をこなしながら趣味でステージに立つ、すごくエネルギッシュで素敵なお母さんですね。そんなお母さんに恋人ができた。これは息子としては気になりますよね。私も展開が気になり逸る気持ちを抑えながらページをめくりました。 私はバンド仲間が純子さんの恋人なのかなと予想していたんですが、見事にはずれました。それどころかまったく逆のタイプの男性だったので意外でした。優しそうな感じの幸一さんの登場。これでハッピーエンドかと思っていると、ここでまた驚かされました。優しそうな幸一さんがそんなひどいことを言うなんて。果たしてどうなるのか最後までわからなくなってきて、ドキドキでした。 そして明かされる真実。純子さんのことをバンド仲間もじつは応援していたということを知り、とても感動しました。これはまったく予想もしてなかったです。まさしくやられた!ですね。 要所の場面が丁寧に描かれていて映像が浮かんできました。それに母親思いの達也君の心情もよく伝わってきました。これから幸一さんも加わり、三人が家族になっていくという余韻を残し終わるところがまたよかったですね。素敵な話をありがとうございました。
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桜井清志
2021/5/31 20:15
ありがとうございます! 今回はテーマがかなり幅広くて、主人公や登場人物にお母さんを登場させたら、とりあえず成立してしまうなぁって思って。 奇抜な母親にしてみました(笑) 母親の持つ顔は様々で、女性であり、親であり、人によっては社会人だったりします。その対比をクッキリ出そうと思って、始めにインパクトを持ってきました。 少しやり過ぎたかな、と若干反省もしつつ(笑) 予想を裏切る展開、実は村木さんの作風に引っ張られています。でも、やってみてわかりました。 難しいですね! 『匂わせる部分』を上手く出したかったのですが、露骨に出ちゃうんですよね、僕がやると。 でも、そう言ってもらえて、嬉しいです
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