藤村げっげ

2人の幸せを願わずにはいられない
再読しました。 2人の幸せを願わずにはいられない、儚く切ない物語です。ラストはもう…涙ぼろぼろでした。 小春と達春は「兄弟愛は美しくあるべき」とか「体を売るのはよくない」とか、そういう一般論が通用しない世界に生きています。時に傷付け合い、時に歩み寄りながら、絆、犠牲、希望といった言葉の本当の意味を教えてくれました。 小春の涙の意味、達春の言葉の温度。 少しずつ変わっていくたびに、2人の関係が眩い光を帯びていきます。 特にドライブシーンやもう一人の兄との対決シーンは必見です。理不尽な環境に身を起き、選択肢なんてないまま体を売っていた達春が、少しずつ意思を見せ始めます。母親を探す赤ん坊のように不器用ですが、小春を知ろうとし、守ろうとする姿が愛しくてたまりません。 彼が最後の最後にどんな選択をするのか。「片割れ同士は一緒にいて、やっと最強になれる」…この言葉をどう実現するのか。悲しい結末ですが、彼が「選んだ」ということが唯一の救いです。地獄の底でも共に生きよう――そう言って手を取り合う2人の姿が目に浮かびます。 残酷で、優しくて、胸が張り裂けそうなラストをぜひ多くの方に読んでもらいたいです。 ドラマ化希望(ToT) 長文になりすみません。 完結までお疲れ様でした。 小春と達春に出会わせてくださり、ありがとうございました!!
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素敵な感想ありがとうございます。こんなに読み込んでくださり…胸がいっぱいです。。とても励みになります。 これからもよろしくお願いいたします。
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