強制的に日常から非日常へ。果たしてその目的とは?
【物語は】 恐らく平成生まれの主人公が平成ではない場所におり、”働かせてくれ”とある店主に懇願しているところから始まる。しかも、お金の必要な理由は自分の為ではない。一体何があってこんな事態に陥っているのだろか? 【登場人物・物語の魅力】 本編に入ると、どうやら主人公は怒っているようだ。行き場のない怒りというのが適切なのだろうか。せっかくスケジュールの調整をし、遥々友人に会いに来たのにドタキャンされてしまい、相手にも自分にも怒りが収まらないといった印象。しかし、どうすることもできない。 これは偏ったイメージであるが、若いうちは恋人を優先し、結婚してしばらく経つと友人を優先する。人にもよるだろうが、恋愛を優先する人ほどこんなイメージがある。 主人公は意図せずして”一人での観光”になってしまい、地元の友人に助けを求めるが、自分に持たれていたイメージに落胆する。随分と偏ったイメージであり、友人がどんな人なのか知りたくなる。その友人から勧められた場所に不満を感じたものの、主人公は行ってみることにしたのである。 しかし、目的地に着くどころか変な人に絡まれてしまう。 日常から非日常へ。不思議な体験をした主人公は、高い場所から突き落とされ死を覚悟したが、気づいたら見知らぬ街にいたのである。 【世界観・舞台】 現代から過去へ。2018年・東京から過去へと飛ばされてしまう。手にはある植物を持って。ここで救いとなるのは、自分自身の目的が分かっていることである。(それは少し後でわかるのだが) 過去に着き、暫く困っていた主人公に、突然救いの手が差し伸べられる。全体的にユーモアの混ざった、笑いどころもある作品ではあるが、タイムスリップ先で、ある人物に出逢ってからが面白さが増す。 ここで、あらすじからは想像できない展開へとなっていく。ネタバレになるので詳しいことは言えないが、希望が現れるのだ。 コメント欄へ続く
・1件
そこで希望となる彼から、詳しい話を聞く。自分が持っている花の意味。彼の身に起きたことなど。ただ一点”記憶が失われて”いくのは何故なのかが気になる。これは主人公だけに起こったことなのであろうか。 主人公は不思議な体験をしながらも、言われたことを考え、ここにいる目的を見つけていく。目的が分かれば、何をしたら良いのかも見えてくるだろうし、戻る方法も分かるかも知れない。 目的が分かった主人公は、どうやってターゲットに近づいて行くのだろうか。とても興味深い。 【物語の見どころ】 この物語は謎な部分が多い。その謎を解きながら、自分が為すべきことを探っていくという意味合いなのだろう。タイムスリップの経緯に

/1ページ

1件