船木千滉

朝道を歩けば、そこはかと香る土の匂い、夜半の雨に濡れて香り立つ。 まだ梅雨明けきらぬ中休み、燃え立つような樹木の新芽が、匂い立つ。 私事ながら生まれ月のこの時期に、味わう香りに何故か浮かぶ既視感。 ああきっと母の身に宿りし時、あの川の畔で利いた雨上がりの香りか。 梅雨が明けたら「ビアホールで一杯やろう」と言ったのは一昨年の事。 叶うなら「あのイタ飯屋のテラス、予約しとく」と、MSGしたいもの! 船木
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