昔、ピラニアを飼っていたことがあります。 売ってたんですよ、十円玉ぐらいの稚魚が。 ピラニアと言えばあの強靭な牙、血の臭いに反応して暴走状態となりウシのような大きな動物にでも集団で襲いかかりあっという間に骨だけにしてしまう凶暴性ゆえに、アマゾン川の悪魔、みたいなイメージだったし、これはいっぱい飼ってたら完全犯罪も夢じゃない……!とかなんとか、とにかく試しに四匹購入してみました。 餌は、市販の乾燥エビ、もちろん生きた小エビ、小赤と呼ばれる金魚の稚魚、ドジョウ、別の水槽で亡くなってしまった熱帯魚の遺体など、期待通りの激しさで食します。 食べ方が派手なので水が汚れるのが難点で、食べ残しを掃除する必要があるのは仕方無いです、何しろ憧れのピラニア様がなさることですから、私は召使いのように毎日お片付けを致すまでです。 が、その掃除中、ピラニア様たちはものすごい勢いで逃げ回って壁やポンプに激突するのです。 なんなら水に手を突っ込んでも同じくで、襲いかかってくることなど全くありません。 おかしいな、何か違う、と調べてみると、どうやらピラニアは非常に臆病で、水槽にも隠れ場所を作ってやらないと覗いただけで逃げ回って壁に激突して傷だらけになるのだとか。 ちょうど見掛けた海外の動物番組でもピラニアを研究するおかしな学者が出てきて、ピラニア数百匹を泳がせたプールに海パンのみで自分も入ってみるという実験をしておりました所、ピラニアを驚かせるようなことさえしなければ決して襲いかかって来ない、と言うより、ピラニアは水面が波立ったり血の匂いを嗅いだりの刺激で興奮状態に陥ると反射的に近くにいるものにぶつかって、その流れで牙で切り裂いて食べてしまう、的なことでした。 騙された……うそつき……! あ、ということで「うそつき」に御参加の皆様、お疲れ様でした、入選の方々はおめでとうございます。 私も佳作にお選び頂けたようでして、公募等で落ちた際に届いた選評なども踏まえて、これまでと作風も少し変えながら色々と細かい技術を駆使して狙いにいった作品でしたので、成果が出たと大変喜ばしく思っております◆ ちなみにピラニアは結局一年程で皆ストレスで病み亡くなってしまいまして、やはり生き物は無理矢理飼うもんじゃないなぁと反省したもので御座います。 完全犯罪は小説の中だけにしておきますよ。 笑
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そのピラニアを何に使うつもりだったのか・・・フフフ
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本当はナイルワニの方が理想的なのですけどね、自分が一人で勝手に完全犯罪されてしまいそうでしてね( --)゛ 笑 ありがとうございます◆
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佳作おめでとうございますm(_ _)m 落ち着いたらまた掲示板寄らせて頂きますm(_ _)m
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ありがとうございます( --)ノノ 掲示板でたまにわかったようなことを語ってしまったりしている分、こうして結果を出せると一安心致しますよ(笑
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