三朗.G

とてもとても、切ないです……。
ふたり仲良く並んで、楽しくおしゃべりをする。 ……でも。この『距離』は、あくまでも友達としての『距離』です。もし『抱えた気持ち』を明かしてしまったら、どういう結果であれ、ふたりの関係は、きっと崩れてしまいます。 だからこそ、はじめくんは『今のふたりの距離』というのを心から大切にしているのでしょう。そう考えると、とても切ない気持ちになりました。 また、彼自身も気にしていましたが、もしこの先、ようへいくんが女の子と仲良く歩く日が来てしまったら、彼はどんな気持ちになるのでしょうか。 ふたりの事を『友達として祝福』するでしょうか。それとも「陽平に彼女が出来るとか信じらんねー」とか言っておどけてみせるのでしょうか。 そんな事を考えれば考えるほど、一層切ない気持ちになりますね。 この物語では、そんな切なさがとても鮮やかに描かれています。短編ながら、非常に魅力的で印象深いお話でした。 トピックへの参加、ありがとうございました!
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読んでくださり、丁寧な感想もくださって本当にありがとうございます。嬉しいです。 大人になったら、思いを押し殺して何もないように振る舞うことが得意になっていくのだと思います(この二人のその後は、私の長編『指先が触れないように』で書いています)。そうできるほど器用ではない、少年の心の機微を描けていたら幸いです。 素敵なトピックを開催していただきありがとうございました。

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