葛西竜哉

サイコパスホラーの恐怖
殺人犯の精神構造は理解できない。 しかしもっと理解できないのは、その相手と一年間夫婦生活をした主人公の気持ちかもしれない。 自分に危害が加えられないように、今まで通りを演じたことは分からなくもないが、もう少し早く対処すればい良かったのにと、思ってしまった。 そういうことも含めて、読後の後味の悪さが、とても素晴らしいと思うし、サイコパスホラーはこうでなければいけないとも思う。 そして本作のポイントはやはり、最後に持ってきた動物園のキリンの赤ちゃんのニュースの一文で、なかなか全国ネットではニュースにならないキリンを持ってきたのも、ローカルっぽくて最後にホッと出来て、良かったと思いました。
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ありがとうございます。 確かに、「私」の気持ちは理解できませんね(指摘されて初めて気づきました汗)。「愛されている」うちは命の危険はないと思ったのかもしれません(^^; ホラー初心者なのでとても嬉しい感想でした。ありがとうございました。

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