船木千滉

「商い」は「厭きない」であり、「儲かってまっか」の「儲」は信じる者。 信じる相手と厭きない仕事をする、それが大阪商人だと聞いたことがある。 大阪独特のシャレ文化、と言ってしまえばそれまでだが、含蓄のある話だ。 それに引き換え、「酒を出す店には金融機関から…」は、あまりにお粗末。 日銭稼ぎの者からすれば、親方日の丸が銭で脅すなど具の骨頂でしかない。 かつて某社は、流れ作業を秒で測り競わせ、人間ロボットを作ろうとした。 今はそこへ本当のロボットを嵌めこみ、余った人間には「替われ」と嘯く。 もはや仕事は「儲け」ではなく「利益」を追求するものでしかないようだ。 「吾が矛の利(と)きこと」、つまり利とは何かを刺す鋭利さを言うのか。 自助を強要する国でも、やはり厭きない儲けを生む仕事!を探すしかない。 船木
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