船木千滉

前に聞いた話で、日本の商社が米西海岸の工場にある量産品を注文した。 アスペンとかの広葉樹の加工品だが、工場は何に使う物か知らなかった。 長さ20cm前後で幅十数cmで中程に切れ目……と言えば、割り箸である。 SDGsの観点から割り箸はいかがなものかと思われる向きも多いであろう。 だが実際に使うのは間伐材で、問題は資源保護よりもコストなのである。 例えば神戸から大阪まで高速に乗れば450円、これ恐らく世界最高値。 人件費に運搬費を加算すれば、コンテナで米国から持ってくる方が安い。 だから日本中に百円均一の店が並らび、世界中から物を集めているのだ。 でも間伐材も売れず、山も荒れ里山が疲弊すれば、街に熊や猿が現れる。 花粉が飛び、大雨で山が崩れ……やはり根底から考え直す時かも。船木
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