違和感もまた面白い
「高次元的存在」と人間の構図。  私はその二項対立が好きです。  本作品も、人知を超えたホロスコープと、それに抗う人間という構造。  主人公の葛藤が女性との関係を通して、非常にクリアに感じられました。 「主人公は宇宙に多大な影響を与える力を持っているのに、どうして監視下になかったのか」 「主人公が無意識に女性とうまくいくことを避けていたのは何故か」  多少疑問が残る終劇でしたが、主人公の心というミクロな視点から、宇宙の因果律というとんでもなくマクロな視点に移る一種の爽快感、漠然とした不安が印象的でした。  面白い作品を読ませていただき、ありがとうございました。

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