ネコ好きーさん必読 ฅ^•ﻌ•^ฅニャン
レビュー失礼します。 作者様の作品に触れたのは比較的最近なのですが、「最近のオススメは?」と訊かれたら迷わずこの作品を推したい。 ネコ飼いさん・ネコ好きーさんは必読、連載中のもう一編『ネヴァーマインデッド / Neverminedead』とともに、元ネタや章タイトルにクスッとなった人は、その同時代性(おもに90年代のアメリカ)も含めて楽しめること間違いなしです。 害獣駆除会社に所属する不器用だけどやさしい青年と頭脳明晰ゆえに周囲から孤立している少女との純愛が主軸ですが、作中何度か野良猫の虐待死が登場するので、そこは正直惨たらしい。 青年は野良猫に安住の地を与えんと日々奔走し、少女はかつて被った辛い体験が元で猫を憎んでいる——野良猫に対して相反する思考を持った二人が惹かれ合うその先に待っているのは——悲しくも残酷な別れ。 ネコ好きーさん必読だけれど、野良猫虐待死の実行犯にはマジで殺意が沸きます。実際、こういう人間がいるのを知っているからこそ、いたいけな少女のささやかな復讐を利用して、野良猫虐待を正当化した彼のことは絶対に許せない。 物語の後半、殺された野良猫たちと殺された青年と逃げたワニとのファンタジックな攻防で一泡吹かすのに成功した時は胸のすく思いでした。 登場人物それぞれに理由があって、善悪の二元化では語れない部分もあるとは思うけれども、力の強いものが力の弱いものを殺してもいいという図式は成り立たないし、未来永劫成り立ってはいけないと思っています。 青年と少女の純愛は最後、最強の絆をもって再生されるのですが、そのためにトロが犠牲になったのが少しだけ不満w ワニのビリーの中で生きる「彼ら」の愛情深さに涙する秀作を、ぜひともご堪能ください。
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わわわ、ありがとうございます。
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