鷹取 はるな

ありとあらゆる色彩が一点に集まる瞬間
(以下、エピソードタイトル『特別』を読んでの感想となります) 世界はきっと、そうありたいと願う自分自身のために存在する――。 そんな奇跡の光景に遭遇させてくれる場面です。 絵に描かれていたリンゴの色の鮮やかさに奪われていた主人公・公季の目は一瞬にして憧れの人である先輩の侑生へと惹き付けられます。 この場面で終始語られているのは、世界を作り彩る『想い』の鮮やかさ美しさだと感じました。 偶然現れた侑生の姿が煌めく色彩そのものに公季に見えたのは、けして涙のためばかりではありません。 彼自身も又、紛れもなく輝く色の一つであるからです。 公季が侑生へと告げる言葉、――『告白』の力強さが確かさがそれを物語っていると思います。 お話の途中も途中で読まさせて頂いたので、あまり多くを語ることが出来ないもどかしさが口惜しい限りです。 きちんと最初から追いかけて、最後まで是非とも見届けたいと思いました。
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鷹取 はるな様 文字数の関係上、途中のエピソードであったにも関わらずここまで読み取っていただいて光栄です。 偶然の再会なのですが、必然性を持たせたかった場面で、ご感想の一文目がまさにその通りなんです。すごく嬉しいです。ありがとうございました!
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