ボスコベル

蛇の悲恋でしょうか 究極の幸せなのでしょうか
蛇が哀れで哀れでなりませんでした。 実は私、蛇やミミズほど苦手なものがないんです。 そのぐらいにあの動きが苦手なのです。 なのに蛇さんを今回は「さん」づけで呼びたい心境です。 文章も物語も素晴らしいです。 文学の域に達しているような。 うまく言えないのですが、幸福の王子と春琴抄を足したような 悲しくも陶酔の極みの恋ですね。 女の子が炎を背景に意地悪な顔を露呈した時、 蛇は彼女の本性に気付いて去るのか、彼女を噛むのか、 そんな展開を予想しました。 私は浅い・・修業が足りない! 最後、深いですね。 蛇さんが幸せなら仕方ないけど・・ あの女の子も、性(さが)なんでしょうね。 妖婦というか毒婦というか。 蛇・・不思議な生き物ですね。 八岐大蛇(やまたのおろち)に始まって、 神秘性を感じます。 素敵な深い物語でした。 他作品もゆっくり読ませていただきます。
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