清見こうじ

レトロで耽美なミステリーに呑み込まれる
江戸川乱歩を思わせる語り口と淫靡な世界と様々な真相。年より大人びた、けれど純真といって良い主人公の目を通して淡々と語られて、逆に悲しさが募ります。 信州の方言も所々混じって、閉鎖的な小さな社会のヒエラルキーもリアルに感じられました。 そういった田舎にもしかしたらあったかもしれないと思わせる、ある意味ありがちな事件に、異形の美貌が色を添えて(本人白いけど)、幻想的で耽美な作品に仕上がっていました。 最後に明らかになる事実と再会が、泥々しい一連の出来事を爽やかに明転(日本語としては不適切ですがあえて)させていく読後感も良いです。
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ありがとうございます!! 愚直に書きたいものをひたすらに書きつづってきたことが初めて報われたようで、本当に嬉しいです! 心からの敬愛と感謝をこめて こぼねサワー
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