小さく嗤う。怖い。
 人間が一番ホラーだ。そんな事を思って震えました。怖い。じとっと怖い深層的恐怖感のホラー短編です。  主人公の少女時代、狡猾にいじめを指揮する同級生との交流はとても辛いものでした。お話の中盤、主人公はその同級生の父親とある言葉を交わします。無邪気にある意味で澄んだその言葉のやりとりから、読者は人間の深層的な「怖い部分」を垣間見てしまいます。  これが、実に怖いんです。自分にも、きっとそういう一面が、ある。読み終わった後、深くて静やかで秘めたる自分の黒い部分を確かめたくなるような、名作ホラー小説でした。
1件・1件
とこさん、素敵なレビューありがとうございます!とても嬉しいです。 (*´▽`*)ワーイ
1件

/1ページ

1件