西 東

シリーズ初の殺人事件に興味津々。
同じ人の良い所と悪い所を垣間見られるなぁ、と感嘆します。 美点が必ずしも美点にならず、見方を変えれば汚点にもなる複雑さが人間味の醍醐味なのかもとも考えさせられもしますが。 同じ人からの浮気調査依頼が殺人事件に絡みながら、このシリーズならではの二つある答えの為に「おきなかった」ともなる訳ですが罰は受けて欲しいなとも思ってしまいますね。 先野の気の回し方が事件を未遂に終わらせたとも考えられ、彼のダメな様でしっかりとしていて、でもどこかぬけている不思議なバランスで保っているキャラクターは面白いです。
1件・1件
レビュー、ありがとうございます。 この話の人体発火現象は、宮部みゆきさんの長編「クロスファイヤ」という名作がモチーフになっています。こちらのほうが読み応えがあり、比べるべくもないですが、警察が超常現象にかかわらなければならないというシチュエーションは書いてみたいテーマでした。 なので、そのうえで先野や三条を立ち回らせ、二人の行動の差を描いてみたわけです。期待通りの行動をしてくれました。 シリーズを重ねていくにつれ、先野光介のキャラクターが少しずつ変化してきているのは、自分でもわかるんです。ただ、それでも超常的真理には到達しない、常識的な人間として描いていくでしょうね。
1件

/1ページ

1件