杵島玄明

子供に大人の事情は関係ない
読み終えた時、身体中がゾクゾクとするような切なさと暖かさに包まれます。 まるでサスペンスドラマを見ているような展開。 本屋、公園で見かけた時の違和感だらけの印象。 丁寧な描写は活字を追うごとに、ありありと浮かびます。 半分だけの血の繋がりが意味するものは、関わる人全てに哀しみをあたえるものでした。それでも大切な人を守る為に行動に出た彼を「お兄さん」と呼ぶ幸奈の心情は恐らく様々な感情が入り乱れていたのでしょう。 タイトルにもある「冷酷」の意味を知った時、読者はその冷たさと同等の温かさに触れることができるのだと思います。 素敵な作品をありがとうございます。
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レビューありがとうございます! 二分の一にいろいろな意味を込めましたので、評価していただけると本当に嬉しいです。 事実を知った幸奈の決断とその後の描写が特に大変でしたので、素晴らしいレビューをいただけて、報われた気持ちです。 こちらこそ、本当にありがとうござました。

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