ありす

『L』のすべてが詰まってる!
皆さんはBLと聞いたら、どんなものを連想されるだろう。 綺麗な男同士の絡み? えちえち描写が濃厚? 男女間ではありえないような刺激的で切ない展開? はい。期待してください!! 全部あります!!! (ちゃんとレーティングも付いてるしね!)← しかし、ゆめゆめそれだけを目的に読むのを良しとしないでいただきたい。 BLに限らず、恋愛ジャンルの醍醐味といえば恋の主役となるふたりの心情や展開になるわけだけれど、この作品はただ惚れた腫れたで終始するようなストーリーではないのです。 恋愛ものを読みたいとする人の心理を考えるに、『リアルではなかなか味わえないようなトキメキやハラハラやすれ違いにキュンキュンしたい』が上位を占めると思います。 もちろん、これらは実際にリアル恋愛で楽しめたりもするけれど、いざ自分が主役となって恋愛をすると、楽しいことよりしんどいことが多かったりするわけで。 そんなしんどい思いをするよりも、傍観者でありながら恋愛の蜜を味わえる ▶恋愛作品✨ のほうが気楽で良い。現実についてまわる面倒事なんて、そこにはないから。 そう。生きていれば、恋愛なんて人生を彩るほんのひと握り。一部分にしか過ぎないもの。 しかし、そのひと握りが目映いほどに人生を輝かせ、深みを与えることも私たちは知っている。その尊さを。素晴らしさを。 だから創作にまで求めてやまない。虹彩を放ち、人を突き動かす、宝石の煌めきのような誰かを愛する気持ちを。 そんな感情に出逢えたら、それはまさに運命だけれど。 でも、その運命が、眩さが、二転三転して人を突き刺したら──? トキメキもハラハラもキュンも十二分に用意されている中で、この作品はそういう悲しい面もきちんと描かれている。 さらに言えば、登場人物にはひとりひとり、表層だけじゃないバックボーンを持っている。 だからこそ奥深く、切なくも愛おしい。 どの人物の視点で見ても、れっきとした厚みのある世界が広がっている。 もし、作品を読む前にこの感想を読まれた方はぜひ、作品中に出てくる『運命に愛される』ことの真意を行間から読み取っていただきたい。 きっと最後のページまで読み終えれば、BLなんてジャンルだけでは語れない熱さが胸に残っているはずだから。
1件・1件
ありすさま……ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル なんとも勿体無いレビューをありがとうございます……。 いや、なんかもう畏れ多くて言葉が出ません。 そんなふうに楽しんで頂けましたら作者冥利に尽きるというもの。 物語の世界に飛び込んで彼らの人生?や恋を一緒に辿ってもらいたいなーと思っています。 ツッコミを入れながら。 長編にお付き合い頂きありがとうございました(*´∀`*) また楽しくてえちえち(え?)な作品を目指してがんばります♪
1件

/1ページ

1件