みやこわすれ

昔は不治の病でした。
純文学のような味わいの作品に心打たれました。母の思い出と自身の身の上が重なり、物悲しさがお盆独特の風情とともに伝わってきました。 ともすれば、情に流されがちな話ですが、終始抑えたタッチで描かれているせいで、当時、不治の病に冒された身内との短くも愛おしい日々が、盆菓子や夏の風物詩ともに胸に迫ります。 そうですね。イカの塩辛は、お彼岸まで置いたほうが、より熟成されて美味しいと思いますよ。(笑) こうした練られた文章を目にするのは、本当に久しぶりです。 イカの塩辛を嗜める世代だからこそ、描けるのかもしれませんね。
1件

この投稿に対するコメントはありません