潜水艦7号

本格ファンタジーの隠れた?傑作
いわゆる「な○う系」を初めとした異世界ファンタジーが隆盛を極める中、これだけどっしりとした本格ファンタジーに出会う事すら、昨今は難しいのかも知れません。 そのどっしりとした世界観は、まるでゲド戦記(原作)を思わせる雰囲気を醸し出しているのです。 最初から全てが最高レベルにあるのがデフォルトになっている主人公の多い中、あえて何も出来ない所から積み上げさせていく姿勢は素晴らしいですし、そこにストレスを感じさせない巧みなテクニックも凄いです。 また、作者のバトル表現は従前よりハイレベルにあると思いましたが、今作では更にグレードアップした描写が光ります。 「全ての物語は人間ドラマである」という言葉があるように、単に魔法のやり取りだけに終始するのではなく重厚な人間関係の機微に突っ込んだストーリーは圧巻の一言です。 本作は「途中」で第一部完となっていますが、第二部の開始が待ち遠しくて仕方ありません。 読み応えのある、素晴らしい物語であると確信をもってオススメ出来る作品です。
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こんなにも素敵なレビューありがとうございます。 バトルや魔法を主軸にしつつも、主人公の成長やそれこそ人間ドラマをしっかりと描きたいなと思って執筆していた作品だったので、とても嬉しいです。 まだまだ描写や構想など足りない部分も多く見つかり、苦戦もありましたが、引き続き第二部頑張ります。
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