母は強し。
感想失礼致します。 とても面白かったです……! 『ローズマリーの赤ちゃん』という映画を思い出しながら読んでいました。 ストーリー展開自体はこの作品と違うのですが……「人ではないものの母となる」という一点がやけに似ているように感じました。 月並みな表現になってしまいますが、やはり「母は強し」なのかな、なんて思ってしまいました。 マリエラ嬢は、初登場の描写からその艶々とした美しさを感じることができて、ずっと魅了されっぱなしでした。 そして、マリエラ嬢のはっきりとした意思表示にも本当に魅力を感じました。 彼女は、(「誰の」という疑問は置いておいて)「花嫁」になる覚悟があったし、「母親」になる決意もしっかり抱いていたのでは……と、トマゾの前での態度を見ながら感じました。「梃子でも動かぬ」という雰囲気でしたしね。 最後の怒涛の展開は、思わず背筋が冷たくなりましたが……おそらくマリエラ嬢は母親としての喜びを一杯に感じられたのではないかなと思いました。 そう考えると、あのラストは彼女にとっては最高の幸せだったのかもしれませんね。なんだか深い。 背筋をひんやりさせながらも、最後まで楽しんで読みました。 素敵な作品をありがとうございました……!
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前作に続き、なんとこちらにも感想をありがとうございます!! そんな幸せが訪れるとは信じられず、通知欄を二度見してしまいました笑 その映画は存じ上げなかったので検索してみたのですが、これまた面白そうですね…!やはり「人ではないものの子を宿す」というのはホラーのいちジャンルとしては王道ですよね。赤子が絡むと途端に怖さが増す不思議(笑) マリエラ嬢についてしっかりと読み解いてくださって大変嬉しいです。恥ずかしながら私はあまりその観点で見てはいなかったので、確かに確かにと再確認するように拝読いたしました。 少なくとも彼女自身は終始幸せに包まれたままだっただろうというのは、私も同意です。それがまた、
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