ボスコベル

運命を超えた愛……なのか?
馬杉の話をすべて信じるのだとしたら、 市川が亡くなるまでの生活は、 馬杉にとっては至福の歳月だったとも言える。 一方、市川は何処かの時点では、 嫌よ嫌よも好きのうちで、男色に目覚め、 快楽を受け容れていったのか。 いずれにせよ、二人で不幸になるよりは、 せめて馬杉だけでも幸せだったらしいことは、 良かった……と、思考が大味にできている私は思う。 脱線ですが、昔の武士の命の放り投げ方、 現代に生きる一民草の私には理解できないことが多いのですが、 殿様の前で若衆同士で抜刀して喧嘩して、 最後は勝った方も切腹して果て、 殿様一同、二人の戦いぶりが素晴らしく、 感心したとか、もう全員、意味不明(^-^; 馬杉さんも、しまいには、首を差し出し。 黙って、生きていくこともできたのに、 「妻」を弔う為、国へ戻ったのですね(T_T) 最後は、もう、市川と一心同体となっていたのか。 あくまで「妻」と言い張り(T_T) 千鶴さんは気の毒ですね。 致し方なく、義父と。 だって生まれてくる子を雪之丞に殺されない為には 女に興味が薄い旦那をヤルしかないわけで、 手練手管で必死の思いで舅を虜にしたのか。 哀れな気がしないでもない。 男二人、恩讐を超え、睦み合って暮らしたとして、 それなら馬杉と市川のダダ甘生活も覗き見したかったです。 別編で書いてほしいなあ!
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ボスコベル様 いつもありがとうございます! 江戸時代というか、武士の話は本当に不条理な悲話がよくありますよね……。死ぬという事自体軽いというか、責任を負って自刃をするのは天晴、という風習がいいのか悪いのか解りませんが……。 自分で死ぬことが許されない打ち首や磔が恥とされていたその時代は最終的に自分の死でもって丸く収めるというのが美徳とされていたので、近代に生まれて良かったと思います(笑) 市川はどうなんでしょうか、妻としてのポテンシャルが高い男なので(笑)ベタベタに愛されたのでしょうが、心のうちは……というところで読んだ方のご想像で完結するような話でありたいなあと思って書きました。どちら
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