ボスコベル

すべてがギャグ!一行づつ、全行笑える!
一時、泣ける話で流行った、 「一杯のかけそば」(読んだことないが)的なテイストで始まる 哀感あふれる物語……思わず落涙しそうな出だし。 ここは、本当にじぃんとしました。 子供って、泣かせますよね、動物と子供は最強の組み合わせだと 言いますが、あったか麺類と子供の組み合わせも泣けると、 かけそばといい、うどんといい、証明されました。 ざる蕎麦や冷やし中華、冷たいうどんもダメだ。 やっぱ、あたたかい麺類と子供。そして母。 泣けます。 しかし場面転換の後は、全行笑える頓珍漢ぶり。 そこまでうどんが愛しいか。 腹を下すほど食い、まだ止まらない。 しかもその行きつけの店は味は二流、 愛想も悪い。ただ、儲け主義はない。 てゆうか、いくら得意客でも下痢されるまで 食べてほしくはないもんね。 うどんが艶っぽいものに思えてくるから不思議。 艶めかしい、妖しい存在に思えてきちゃう。 主人公は、うどんに苦しかった時の思い出を噛み締めているのか。 母を思う心か。 または、そもそも、そのうどん屋の味も好きは好きだが、 亭主の程々な客あしらい、店の居心地、相まって、 生理的な感覚が混然一体となって、 うどん屋に金シャチ乗せたくなるほど愛しちゃったのか。 労して得た財産を、 二流のうどん屋に注ぎ込んでも惜しくないと思えてしまう、 うどん愛&うどん屋愛。 うどん屋が「もう店、やめるわ」なんて言おうものなら、 「結婚して、毎日、俺の為だけにうどんを作ってくれ」 と言いますね、絶対(笑)LOVE! うどん屋さんが美味しくないのが飽きなくて良いんでしょう。 味が安定せず、いつもはそこそこ、たまに美味しく、 時に辛すぎ、薄すぎ……(笑) 二人は弥次喜多珍道中っぽい。 主人公、金持ちだけど、高級うどん店、 興味無さそう。 笑えました!
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ボスコベル様感想ありがとうございます! 勢いで書いた物に丁寧に感想をいただいてしまうとなんだか恐縮してしまいます((;^_^A 「うどんが食べたい」は実は知り合いから聞いた思い出話がベースになっていて、彼女はうどん狂いでもなんでもないんですが、三人家族なのに父親が三玉しかないうどんを必ず二玉食べるのが羨ましかった、という思い出が妙に切なくて、私だったら大人になってしこたま食べてやろう!って思うなあって思って書きました(笑)ただ、なんというのか、愛情不足なのか、愛の形なのか、人間って満たされる時が一番、満足感を得られない妙に物悲しい生き物だよなあって思って書いていた気がします。 うどん屋
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